これらの貴重な万年筆は、蒔絵技法を用いて巧みに制作された芸術品です。蒔絵は日本の伝統的な漆加飾法の中でも最も芸術的であり、その美しさは世界中に認められています。限定数量のみの生産です
年
2002
限定数量60セット
「源氏物語」は千年前に書かれた日本最古の小説です。ペリカン蒔絵万年筆セット「源氏絵巻」には、小説の主人公「光源氏」が描かれ、もう一方の万年筆にはヒロイン「葵の上」が描かれています。
主人公光源氏の万年筆は、雲、車輪、葵の花で装飾されており、古代の物語の中心的な要素を表しています。葵の上の万年筆には香と蔓が描かれています。
蒔絵万年筆セット「源氏絵巻」は、ロジウム装飾がアクセントになった、繊細な18Kゴールドのペン先を備えた傑作です。リューズにあるペリカンのロゴ、限定番号、アーティストのサインは蒔絵技法で手描きされています。
長年にわたる研ぎ澄まされた経験と優れた職人技により、印象的な万年筆モデル「スーベレーンM1000」はドイツで生産され、その後日本で装飾が施され、完璧に作られた製品が誕生しました。
2003
限定数量60セット
このセットでは、人間の 2 つの基本的な欲求、つまり日本語で「無病」と呼ばれる「健康」と、「宝づくし」と訳される富が象徴されています。
蒔絵万年筆 六瓢には、6つの瓢箪(特製の器)が描かれています。日本の伝説によれば、大きなひょうたんには神様が住んでいます。このため、お守りとして珍重されています。六つの瓢箪を組み合わせた日本語は「無病」と読み、病気がないことを意味します。そのため、この六つの瓢箪は健康長寿を授けてくれると信じられ、大切にされてきました。
蒔絵万年筆 宝づくしには、いくつかの人物が描かれています。それらはすべて富を象徴し、幸運をもたらすと言われている日本の伝統的な吉祥文様で描かれています。
如意宝珠:願いのかなう宝の玉
宝やく:宝物を貯蔵してある蔵の鍵
打出の小槌:打てば欲しいものが出る不思議な小槌
丁字:熱帯産の常緑木で古来有名な生薬・香辛料となる
ほかにも橘、束ね熨斗、分銅、巾着、巻物等が描かれ、福徳を招く文様として広く喜ばれ高貴な着物や帯にも用いられています。ペリカン蒔絵万年筆「六瓢」「宝づくし」は、ロジウムの装飾がアクセントになった、繊細な18Kゴールドのペン先を備えた傑作です。
2005
限定数量88本
蒔絵は漆器の表面に漆で絵柄を描き、その上に金粉、銀粉、プラチナ粉などを蒔きつけたものです。漆加飾法のなかでも最も芸術的で、その美しさは世界中に認められています。ペリカン蒔絵万年筆 鳳凰は研出蒔絵と高蒔絵を組み合わせた研出高時絵の技法を駆使して描かれています。
鳳凰とは中国の神話に由来する伝説の霊島であり、古代から東アジア全域にわたって縁起の良い装飾として芸術品や建築物などに多く描かれています。また鳳凰は平安・美・調和・繁栄・拡大・上昇・成功の象徴とされています。中国の伝説では鳳凰は宇宙全体を表し、同じく中国神話の中で伝説の生き物として伝えられる龍と同様に、神と人間の仲立ちをする存在であると考えられていました。龍は皇帝、鳳凰は皇后のシンボルとされ、常に高貴な存在であり、吉祥の象徴とされています。
蒔絵万年筆 鳳凰には、金、銀、螺鈿細工を駆使して鳳凰が鮮やかに描かれています。日本が誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術とドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップが調和した作品です。
2007
限定数量88本
古代中国では虎が百獣の王とされてきましたが、後にシルクロードを通じてライオン(獅子)の話が中国へもたらされると獅子が百獣の王として位置づけられ、王の権威の象徴とされるようになりました。これは、エジプトやインドの王朝で王の宮殿に王の権威を表し、王を守護する獅子の像が置かれていたことに由来します。
唐獅子とは唐(7世紀~10世紀)から日本へ伝わった獅子でライオンを想像上で描いたものです。獅子は東洋においても西洋においても吉祥の動物であり、以を避け、幸せを迎え、喜びを納めるものとして尊ばれてきました。蒔絵万年筆 唐獅子に描かれた二匹の獅子と六つの彩球はすべてが意の如くなり、喜び事が近づき、財産が益々増えることを意味しています。悠久の歴史をもつ東洋の文化をテーマとして、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が世界に誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 唐獅子です。
2008
限定数量 各250本
相反する二つの季節を描いた蒔絵シリーズです。春には花の美しさを、秋には紅葉の美しさを堪能します。永遠に巡る季節を組み合わせたセットです。
蒔絵と沈金は装飾漆器の代表的な技法です。
蒔絵では、専用の筆を使って漆で模様を描きます。その上に金箔や金粉、銀粉などを蒔いたり貼り付けたりします。この丁寧で時間のかかる作業を何度も繰り返すことで、デザインに深みを与えています。
沈金とは、鋭い彫刻刀を使って漆の表面に模様を彫り込む漆器の装飾技法です。次のステップでは、彫られたデザインに金箔と粉末をはめ込みます。ペリカン蒔絵万年筆 「桜舞」「紅葉」では、蒔絵師が両方の技法を見事に融合させました。
万年筆は日本の伝統的な桐箱にセットでお届けします。
蒔絵万年筆「桜舞」と「紅葉」は2008年に発売されました。このシリーズは世界で各250本のみ販売されました。現在ペリカンでは完売となっております。
2009
限定数量88本
海の面積は3億6千万平方キロメートルで、地球の陸地面積の約2.4倍もあります。その歴史は約46億年前に出来たとされる地球の誕生直後、地表を覆っていた高温のマグマの海が、長い年月もの間降り続いた大量の雨によって、冷やされて固まって海が誕生したといわれています。
蒔絵万年筆 海想は地球の温暖化による環境破壊が進行するなかで、“永遠”をテーマとして海に棲息する生物を描いた作品です。長寿の象徴とされるを中心として優雅に泳ぐ魚たちの世界が高度な螺鈿の技法によって神秘的に表現されています。
悠久の海の世界を、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が世界に誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 海想です。
2009
歌舞伎は江戸時代の初期(1603年)出雲の阿国が北野天満宮興業を行い京都で評判となったのが発祥とされ、以来400年余りの歴史の中で日本が世界に誇る伝統文化としての地位を築き、近年では海外での公演も頻繁に行われて好評を博しています。
親獅子が子獅子を千尋の谷に突き落とし、駆け上がって来た子獅子だけを育てるという故実をもとに河竹黙阿弥が作詞した「連獅子」は歌舞伎舞踏の代表作とされ、実際の親子が演じることにより、ことさらに感動を呼ぶ演目とされています。
蒔絵万年筆 連獅子にはこの演目のクライマックスである白の毛の親獅子と赤い毛の子獅子による息の合った豪快かつ華麗な毛振りが描かれています。長い歴史を持つ日本の文化をテーマとして、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が世界に誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術 を結びつけた作品が蒔絵万年筆 連獅子です。
2010
限定数量88本
夏の風物詩として庶民に親しまれてきた花火大会は現在日本の約500か所以上で開催されています。大きな花火大会では2万発以上の花火が打ち上げられ、人々の目を楽しませています。
一般的に日本や中国などの花火は、光が円心状に広がるものが多く、その中で星が尾を引いて広がるものを菊の花にたとえて「菊物」と、尾を引かないものは牡丹の花にたとえて「ボタン物」と呼びます。花火の玉の大きさは通常直径約6.06cmの二寸玉から直径約120cmの四尺玉まであり、花火は直径60cmの二尺玉では直径約500m、四尺玉では直径800mまで広がります。
ペリカン蒔絵万年筆 花火は、その彩り鮮やかな花火を、螺鈿や切り金などの技法を駆使して色鮮やかに再現しています。人々の目を楽しませてきた花火をテーマとして、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 花火です。
2010
限定数量88本
時の帝であった桓武天皇が794年にこの新しい都、京都で遷都の宜言をしたのが平安京の誕生でした。そこは華やかな王朝文化の舞台であり、また庶民たちもたくましく生活をしていました。そして12世紀末になると日本の商業と工業の中心になっていました。その後も繁栄を続け、それから約700年後、明治天皇が東京へ移ったのちは近代都市として生まれ変わりました。現在の京都は人口150万人の日本で6番目の大都市です。
舞妓は年少の芸妓の見習いのことを指し、接客作法を学び、芸能など修行しています。かつては9~12歳で舞妓になっていましたが、現在では中学卒業後でないとなることが出来ません。年齢が若く見習いであることから、衣装は肩上げ、袖上げのされた裾を引いた振袖の着物を着ています。ぽっくりの下駄にだらりの帯という派手な格好のせいで、現在では舞妓の方が芸妓より上方花街の代表的存在であるとされています。
ペリカン蒔絵万年筆 舞妓は、京都の歴史ある五重塔を背景に、桜の花びらが散る中を石畳の上にたたずむ優美な舞妓の姿を描いています。古都、京都の象徴のひとつでもある舞妓をテーマとして、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 舞妓です。
2011
限定数量88本
四つ葉のクローバーは幸運のお守りの中でも最も有名なもののひとつです。 ヨーロッパには四つ葉のクローバーを見つけると幸運が訪れるという言い伝えが古くからあります。また希少性のある四つ葉のクローバーには魔除けのパワーがあると言われています。
四つ葉のクローバーの四枚の葉にはそれぞれ名声、富、愛、健康の願いがかけられ、幸運を運ぶものと信じられています。また、誠実、希望、愛、幸運の四つの言葉の意味が込められているとも言われています。さらに四葉が東西南北を表して、中心では四大守護霊がひとつに統一されているという言い伝えもあります。
さらに希少性のある五つ葉のクローバーは百万分の一の確率でしか存在せず、それぞれの葉に愛、富、健康、幸運、成功の意味があり、金運を上げ経済的繁栄をもたらすと言われています。
ペリカン蒔絵万年筆 四つ葉は、ひとつの五つ葉のクローバーと六つの四つ葉のクローバーを中心に、螺鈿や切り金などの技法を駆使してクローバーの世界を描いています。幸運のお守りとして人々に夢を与えてきた四つ葉のクローバーをテーマにして、伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 四つ葉です。
2012
限定数量88本
富士山は標高3,776mの高さを誇り、日本最高峰であるとともに、古来より霊峰と呼ばれ多くの人々の信仰を集めてきました。その優美で神秘的な風貌は、日本国内のみならず日本国外でも日本の象徴として広く知られています。
鶴は体長1m前後の大型の鳥類で、湖沼、川、湿地、草原などに生息しています。日本の昔話にもよく登場し、長寿の象徴とされ、また欧米では神秘の鳥、幸運のシンボルとされています。
ペリカン蒔絵万年筆 富士に鶴は雄大な富士山を中心に、三羽の鶴が優雅に舞う姿が描かれています。背景には桜の花吹雪と霞雲が美しく描かれ、日本を象徴する絵柄に仕上げられています。
伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本の伝統技術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 富士に鶴です。
2012
限定数量88本
蒔絵は漆器の表面に漆で絵柄を描き、その上に金粉、銀粉、プラチナ粉などを蒔き付けたもので、漆加飾法の中でも最も芸術的で、その美しさは世界中に認められています。ペリカン蒔絵万年筆 照葉は、研出蒔絵と高蒔絵を組み合わせた研出高蒔絵の技法を駆使して描かれています。
「照葉」は日本の典型的な秋のモチーフで、秋風によってひらひらと舞い落ちたばかりの落葉が、秋の陽だまりの中で色鮮やかに輝く様子が描かれています。芸術的な蒔絵の技法は、長年に渡る修行と経験の結果はじめて習得出来るものです。蒔絵万年筆 照葉は日本が生み出した世界に誇る工芸技術と伝統と技術を誇るドイツペリカン社のクラフトマンシップが見事に調和した作品です。
2013
限定数量88本
小紋とは着物に使われている伝統的な文様で、上下方向に関係なくがらが繰り返し描かれたものをいいます。ペリカン蒔絵万年筆小紋桜には八種類の異なる小紋柄が描かれています。金箔を施した上に透き漆をかけた白檀塗りと言われる技法が用いられた小紋桜の幻想的な背景は、一本一本が異なるデザインであり、赤みを帯びた金色で描かれた桜の花びらを引き立てています。
伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップを、日本が誇る伝統技術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が蒔絵万年筆 小紋桜です。
2014
限定数量88本
蒔絵師・中村省三の幻想的な波を描くきらめく水面が再現された胴軸に目を奪われます。
世界でも有名な日本の画家である葛飾北斎が制作した「富嶽三十六景」のひとつ「神奈川沖浪裏」は木版画であり、世界で最も知られている日本の芸術作品です。
巨大な波の水しぶきには螺鈿の技法が用いられ、背景には雪に覆われた富士山が卵殻を使用して見事に描かれています。キャップには当時の遊具であった凧が千鳥とともに描かれ、江戸時代の雰囲気を醸し出しています。
伝統と技術を誇るドイツペリカン社のマイスターのクラフトマンシップと、日本が誇る伝統芸術である蒔絵の最高峰の技術を結びつけた作品が螺鈿万年筆 波濤です。
2015
限定数量88本
日本の鯉と呼ばれる色とりどりの魚は、その美しさが崇められているだけでなく、これらは本質的に日本文化と結びついています。
日本の子供なら誰でも、龍になるために滝を登る鯉の物語を知っています。だからこそ、鯉は持久力、強さ、そして目標に到達する決意の象徴なのです。
アーティストはこの万年筆の細部への深い愛情を込めて、ペリカンの最大サイズの万年筆であるM1000万年筆に錦鯉とその生息地を描きました。
蒔絵万年筆 錦鯉には、精緻な加賀研出高蒔絵の技法が用いられています。各万年筆には一つ一つにエディションナンバーが付けられ、蒔絵アーティストのサインが入っています。すべてのモデルには18Kゴールドのバイカラーのペン先が備わっており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2015
限定数量88本
ここで使用される技法の1つは「描き割り」と呼ばれるもので、これは非常に熟練したアーティストのみが表現できる技法の一つです。
異なる絵の間に小さな線や隙間を残し、立体感を生み出します。ブルーの螺鈿粒子を使用して、このエレガントな構図に桔梗を加えました。加賀研出高蒔絵の技法を用いて描かれた万年筆です。
各万年筆には一つ一つにエディションナンバーが付けられ、蒔絵アーティストのサインが入っています。このシリーズは世界限定88本です。すべてのモデルには18Kゴールドのペン先が装備されており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2016
限定数量111本
春の桜と秋の楓を万年筆のキャップと軸に描きました。
キャップの背景には、グリーンの部分に水流、ブラウンの部分に麻の葉文様、そして小さな金箔をたくさん使って施した金色の縞模様の3つの日本の伝統的な文様が描かれています。
追加の芸術的なデザインが描かれ、美しい螺鈿ストライプを作成するために使用される青い貝殻の小さな部分とともに胴軸に描かれています。紫の部分には永遠の愛を意味する永遠の線模様が描かれています。
蒔絵技法の中でも最も難しいとされる「ハリキリ技法」をシルバー部分にも施し、ドラマチックで美しい仕上がりとなった逸品です。
各万年筆には18Kゴールドのバイカラーのペン先が備わっており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2017
限定数量111本
とんぼはその並外れた飛行能力で有名です。前方にのみ飛び、決して後戻りしないことから、日本神話では持久力や忍耐力を表す縁起の良いシンボルとされています。戦国時代の日本では、武士たちはとんぼのデザインを武器の装飾品として使用していました。
万年筆軸の美しい背景に、5匹のとんぼが鮮やかに描かれています。この背景には、さまざまな紙をつなぎ合わせて作られる伝統的な和紙である「継ぎ紙」が描かれています。螺鈿、白檀塗、川梨塗、研ぎ出し高蒔絵など、様々な蒔絵技法を用いてとんぼのイメージを表現しています。
各万年筆には 18Kゴールドのバイカラーのペン先が装備されており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2018
限定数量111本
孔雀は、翼を広げたときの羽がひときわ美しく、生き生きとしており、世界で最も美しい鳥のひとつとされています。
驚くべきことに、孔雀は有毒植物や昆虫をそれらの影響を受けることなく食べます。そのため、人々は孔雀が有用で有益な鳥であることを認識し始めました。その後、孔雀は人々の苦しみや痛みを防ぐ力を持つ幸運の象徴と考えられました。
加賀研ぎ出し蒔絵の技法を用いて制作された、個性的でユニークな万年筆です。この蒔絵万年筆孔雀は、まず漆を使って表面に深い黒の印象を与えることから始めます。
次に、蒔絵師は螺鈿の青い縞を象嵌し、その周囲を金平目(平らな金粒)の小さな片で囲みました。次のステップでは、金粉と銀粉をペン全体に振りかけます。乾燥後、色とりどりの漆を使い、色とりどりの羽を緻密に描き上げました。
2019
限定数量123本
傘は平安時代(AD794~1185年)に中国から日本に伝わりました。当時の傘は現在のような形ではなく、天蓋のような形をしていました。傘を閉じることができるようになったのは、安土桃山時代になってからです。
伝統的な和傘は、和紙、竹、木などの自然素材で作られています。和紙でできた傘を開き、きれいに広げるために30~70本の竹骨を使います。傘を閉じると、骨の中に紙が折り込まれた1本の棒のように見えます。
今では和傘はほとんど使われなくなりました。今でも歌舞伎や日本舞踊などの催し物や、日本の観光地にある旅館の貸し傘としてよく見かけます。
螺鈿や截金などの技法を用いた高蒔絵で和傘が描かれています。細い螺鈿を何枚も使って雨を表現しました。各万年筆には 18Kゴールドのバイカラーのペン先が備わっており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2020
限定数量123本
翡翠は水辺に住む短剣のような長いくちばしを持っている小さな鳥です。ほとんどの翡翠の羽は明るく、グリーンとブルーが最も一般的な色です。
日本語では、その鮮やかな色から翡翠または青い宝石とも呼ばれます。翡翠は水中で獲物を狩る際に水の屈折や反射を補正することができ、水中の深さを正確に判断することができます。キングフィッシャーの名前は、小魚やザリガニを捕食する魚の名人にちなんで名付けられました。
万年筆には、燃えるように赤く染まった紅葉を背景に、美しい二羽の翡翠が鮮やかに描かれています。各万年筆には18Kゴールドのバイカラーのペン先が備わっており、伝統的な日本の桐箱に収められています。
2021
限定数量123本
蒔絵万年筆七宝は研ぎ出し高蒔絵の技法を使用しています。仏教経典には七宝が挙げられています。代表的な七宝は、金、銀、瑠璃、水晶、シャコ貝、珊瑚、瑪瑙です。これらの貴重な物質は、仏教経典の第11章に「宝塔」という名で記されています。
ただし、そのリストは仏教経典によって異なります。聞く、正しい教えを信じる、戒律を守る、瞑想する、修行に励む、執着を捨てる、反省する、を七つの要素を宝に喩えて象徴しています。
このペリカンM1000には、分銅、丁子、宝巻、宝蔵錠、桜などの縁起物を描き加え、縁起の良いモチーフとして七宝を表現しました。これにより、ペリカン蒔絵万年筆七宝は、日本の伝統的なデザインによく使われる、幸運をもたらすと信じられているシンボルを集めたものです。